講演者に送っていただいた,PDF形式の講演要旨にページ番号を付ける。Acrobatでもできるが,講演は50件以上あるので,ひとひとつファイルを開いて作業するのは手間がかかる上,ミスをしやすい。そこで,コマンドラインで作業することにする。

まず,ページ数を勘定する必要がある。pdfkを使うとPDFの情報を表示できる。

pdftk foo.pdf dump_data output - | grep NumberOfPages | awk '{print $2}

pdftkは,バイナリも配布されているが,MacPortsでインストールすることもできる。一時期gcjの問題でコンパイルできないことがあったが,Leopardではgcc42,Snow Leopardでは gcc45,LionとMountain Lionではgcc47が既定で選択されてコンパイルに使用される。

ページ番号はLaTeXに振ってもらう。印刷範囲を無視して複数ページのPDFを取り込むには,pdfpagesパッケージを用いる。

以下にテンプレートを示す。Nは開始するページ番号,PDFはPDFのファイル名が入る。

%!TEX TS-program = pdflatex
documentclass[11pt]{article}
usepackage{pdfpages}

begin{document}

setcounter{page}{N}
setlength{footskip}{3cm}
includepdf[pages=-,pagecommand={thispagestyle{plain}}]{PDF}

includepdfのオプションpages=-は全てのページを取り込むことを示す。既定は最初のページのみ。pagecommand={thispagestyle{plain}}でページを振ることを示す。ページ番号が本文に重なってしまったので,footskipで調整している。私の試した範囲では,geometryパッケージを使うとページ番号が表示されなかった。

pdfpagesは,MacPortsのtexlive-latex-recommendedに含まれている。