ずっとMacPortsでptexを使ってきた.

blahtexmlのPortfileを書いているときに,manual.pdfの生成にucs.styが必要となった.ちょっと調べてみると,texlive-latex-extraに入ってることが分かった.MacPortsのTeXLiveパッケージの中身は,このページにまとめられている。ついでにTeXLive 2011でptexが含まれるようになったことが分かった.

$ sudo port -d install texlive-lang-cjk

とするとtexlive一式とtexlive-lang-cjkがインストールされ,platexで日本語が扱える.さらに,uptexも入っている.テストとしてhello.texを準備し,


$ platex hello
$ dvipdfmx hello

とするとhello.pdfが生成される.ただし,ヒラギノは埋め込まれない. ptex同様にヒラギノを埋め込むようにする.TexLiveでは,カスタマイズは${prefix}/share/texmf-local以下にするのが流儀だそうだ.ここを参考に以下のようにする.

  1. ヒラギノのシンボリックリンクを作成.
  2. データベース更新 (mktexlsr)
  3. フォントマップの選択
$ sudo mkdir -p /opt/local/share/texmf-local/fonts/opentype/public/hiragino/
$ cd /opt/local/share/texmf-local/fonts/opentype/public/hiragino/
$ sudo ln -fs "/Library/Fonts/ヒラギノ明朝 Pro W3.otf" ./HiraMinPro-W3.otf 
$ sudo ln -fs "/Library/Fonts/ヒラギノ明朝 Pro W6.otf" ./HiraMinPro-W6.otf
$ sudo ln -fs "/Library/Fonts/ヒラギノ丸ゴ Pro W4.otf" ./HiraMaruPro-W4.otf
$ sudo ln -fs "/Library/Fonts/ヒラギノ角ゴ Pro W3.otf" ./HiraKakuPro-W3.otf
$ sudo ln -fs "/Library/Fonts/ヒラギノ角ゴ Pro W6.otf" ./HiraKakuPro-W6.otf
$ sudo ln -fs "/Library/Fonts/ヒラギノ角ゴ Std W8.otf" ./HiraKakuStd-W8.otf
$ sudo mktexlsr
$ sudo updmap-setup-kanji hiragino

フォントが埋め込まれているかどうかは,pdffontsというコマンドで確認できる.

$ pdffonts hello.pdf