某量販店で駐車券をもらいたいばっかりに約4,500円のトレビーノのカートリッジを買おうとしたところにメーカーから来たと思われる販売員に言葉巧みにクリンスイを勧められた.
「浄水器は何年くらいお使いでしょうか.」本当は6年以上使っているのだか,控えめに「5年くらいです」と答えたのだが,そろそろかえた方が良いような心理状態に追い込まれた.すかさず,クリンスイのカートリッジが二つで約7000円と割安で性能も同等だと言ってきた.鉛,トリハロメタン,農薬も濾過するタイプ (スーパーハイグレード) が付属し,浄水能力もカートリッジのもちも同じだった.「ようやく追いついたということですか」と切り返すのが精一杯で,立ち去るときには,「交換が面倒だなぁ」と思いつつクリンスイを手にしていた.プリンタのような消耗品ビジネスなので,本体は安いので乗り換えの障壁は交換の手間だけである.
トレビーノを外してみると,ネジ山などが汚れていた.掃除すればよいのだが,やはり交換するといった機会でないと気がつかない.トレビーノは専用の工具がついていたが,クリンスイは硬貨を使うように説明書にある.不親切なようだが滅多に使わないのだから,合理的とも言える.作業は5分程度で完了.
使い勝手は微妙に異なる.トレビーノはレバー式でクリンスイはダイヤル式.後者は切り替えにはつまむ必要があるが,まわしやすい.トレビーノはフタをあけないと汚れの状態が分からないものだったが,クリンスイは窓がついている.交換を促す意味ではメーカーにとって消費者が気がつきやすい方がよい.フタはよっぽどのことがない限りあけないもので,トレビーノは水がなかなかでなくなるまで使い続けたことがあった.トレビーノの浄水はシャワーだったが,クリンスイはシャワーにならない.それでもいいと思った.水道水にあるにおいや味が味気ないくらいに除去されている.BRITAの方がまろやかな感じがする.まぁ良い買い物だったと思うが,amazonではさらに安かったのであまり得をした気分にはなれない.